2026年8月13日(木)、甑島出身のMfiseaアンバサダー・濵﨑憲司とともに、下甑島・青瀬地区で「甑島サステイナビリティ体験」を開催しました。「海について学ぶ」ことから始まり、「自分たちの海で実際に確かめる」、そして「地域のみんなで行動する」。子ども、保護者、地域住民、地域団体、島外からの参加者が一緒になり、海を入り口として地域の未来を考える一日となりました。
今回の活動は、単に海岸のごみを拾うことを目的としたものではありません。「海について学ぶ」ことから始まり、「自分たちの海で実際に確かめる」、そして「地域のみんなで行動する」。海洋学習・ビーチクリーン・地域交流を組み合わせた、一日を通したプログラムです。
活動は、青瀬地区の公民館での海洋学習からスタートしました。世界の海に流れ込む大量のごみ、その多くを占めるプラスチック、そして海流に乗って国境を越えて移動する漂着ごみ。さらに、甑島が対馬海流のそばに位置するため、中国や韓国など遠く離れた地域から出たごみも流れ着きやすいことなどを、写真や地図を使いながら学びました。
「釣り糸は?」
子どもから大人まで参加したクイズでは、ペットボトルが約450年、ナイロン製の釣り糸が約600年もの長い時間、自然界に残り続けることを知り、会場から驚きの声が上がりました。ただ答えを覚えるのではなく、「今日拾うごみは、どこから来たのだろう」「このままにしておくと、どうなるのだろう」――そんな問いを持ってから海岸へ向かったことが、今回の活動の大きな特徴です。
海洋学習の後は、青瀬海岸へ。目の前には透き通った美しい海が広がる一方、砂浜には漁具やロープ、ペットボトル、発泡スチロール、外国語が書かれたプラスチック容器など、さまざまな漂着物が打ち上げられていました。
参加者はトングとごみ袋を手に、それぞれ気になったものを拾いながら海岸を歩きました。その中では、台湾の海洋研究機関のものと思われる浮具のような漂着物も見つかりました。

「どこから流れてきたんだろう?」
一つの漂着物を囲み、子どもや大人が一緒になって考える場面も生まれました。公民館で学んだ「海流に乗って、ごみは国境を越えて移動する」という話が、目の前にある漂着物を通じて実感へと変わっていきます。海岸そのものが、子どもたちにとって大きな“教室”になりました。
今回、私たちが何より嬉しく感じた出来事があります。活動に関わった子どもの一人が、その後海で遊んでいるとき、水面に浮いているごみを見つけました。すると誰かに言われる前に、自分からごみを拾い、「ダメだねー」と一言。
ほんの小さな行動かもしれません。しかしMfiseaが目指しているのは、ごみ袋を何袋集めたかだけではなく、こうした「自分で気づき、自分で考え、自分から動く人が増えていくこと」です。一緒にいた大人も、その姿を目にします。子どもの行動が周囲の大人の意識を変え、その大人の行動がまた別の誰かへ伝わっていく。海洋教育をきっかけに生まれた小さな行動が、地域の中で次の行動につながっていく――。私たちが目指す「共創の循環」の芽を感じた瞬間でした。
今回の活動は、Mfiseaだけで実施したものではありません。地元の消防団、町内会、コミュニティセンターをはじめ、青瀬地区・下甑島の多くの皆さまに支えていただきました。海を守り、次の世代へつないでいくためには、島外から人が訪れて一度清掃するだけでは十分ではありません。地域で暮らす人、子どもたち、地域団体、島外から訪れる人が、それぞれの立場を越えて一緒に海について考えることが大切です。

海洋ごみクイズの賞品には、地域の方々から現物寄付としていただいた、青瀬地区でつくられているポン酢「きのぽん」を使用しました。「地域でつくられているものを、もっと知ってほしい」――そんな地域の皆さんの想いを受け取り、海洋教育の場に地域の特産品を組み合わせました。子どもたちはクイズを楽しみながら海について学び、同時に、自分たちの地域にあるものにも目を向ける。海を学ぶことが、地域を知ることにもつながる。これもまた、Mfiseaが目指す「海洋教育を軸にした地域活性化」の一つの形だと考えています。
ビーチクリーンの最後には、恒例のスイカ割りを行いました。スイカが割れた瞬間、飛び跳ねて喜ぶ子どもの姿も。
Mfiseaでは、環境問題を「勉強しなければならない難しいテーマ」にしたくないと考えています。海を学び、ごみを拾い、みんなで笑い、海辺で楽しい時間を過ごす。そうした記憶が、「また海に来たい」「この海をきれいにしたい」「この場所を未来に残したい」という気持ちにつながっていくからです。
「教育」と「楽しさ・ワクワク」を掛け合わせながら、海を好きになる入口をつくることも、Mfiseaの海洋教育の大切な考え方です。
今回の甑島での活動では、海洋問題を「学ぶ」→ 実際の海で「気づく」→ ビーチクリーンで「行動する」→ 地域の人や地域資源と「つながる」→ 日常の中で次の「行動」が生まれるという循環を、一つの活動の中で生み出すことができました。
人口減少や高齢化が進む離島では、海岸清掃を地域だけで担い続けることには限界があります。だからこそMfiseaは、単に「海を掃除する人」を増やすのではなく、海を知り、海を好きになり、地域の海を自分たちの誇りとして次の世代へつなぐ人を増やしていきたいと考えています。
地域を知ることが、地域を好きになることにつながる。
そして地域を好きになる人が増えることが、地域の未来につながっていく。
甑島で生まれた今回の小さな循環を、これからさらに地域の学校、地域団体、企業、行政などとの連携へと広げながら、「海と地域がともに生きる離島モデル」へ育てていきます。
Mfiseaはこれからも、“豊かな海を未来に”という理念のもと、海洋教育を起点として、人と海、人と地域がつながる活動を続けてまいります。
初夏の日曜の早朝、別府湾を望む大分市の田ノ浦ビーチで「朝の海さんぽビーチクリーンin田ノ浦」を実施しました。朝の光が差し込むビーチをゆっくり歩き、“拾う”という行為を入り口に身近な海の“いま”を発見する1時間。牡蠣養殖のパイプから自然由来のイカの甲まで、参加者にとって多くの発見と学びのある朝となりました。
参加者は中学生を含めて10名。早朝ということもあり朝散歩イベントに参加された方は多くはなかったものの、参加者は精力的に活動し、1時間で多くのごみを見つけました。地域によって流れ着くごみの種類が異なり、参加者にとって学びの多い一日となりました。
牡蠣養殖で使われるプラスチック製のパイプ、発泡スチロール製のトレーやインスタント食品の空き容器といった生活ごみ、薬品か何かが入っていたとみられる大きなプラスチック製の缶、砕けて小さくなったプラスチック片、砂に埋もれていた電球、そして一見ごみのように見えて実は自然由来のイカの甲まで、本当に多くの発見がありました。

夏のひと時を気持ちの良い汗とともに迎えた一日となりました。

ビーチクリーンを通じて保戸島が直面する環境課題を共有し、地元の食や文化・自然体験を通じて「海と共に生きる島の魅力」を未来へつなぐことを目的に開催。島外から20名弱が訪れ、対馬CAPPAの職員もはるばる参加し、地域と都市、離島同士がつながる象徴的な一日となりました。
昼時から海岸清掃を開始。冬が近づくなか当日は半袖でも汗ばむ快晴に恵まれ、青い海と空のもと参加者全員が真剣に海ごみと向き合いました。回収したごみは45L袋で約40袋。大きな漁具や発泡スチロール、そして今回特に多く見つかったのが牡蠣パイプでした。

区会長の大川様からは島を訪れたことへの感謝のお言葉と差し入れをいただき、多くの参加者の心に温かい記憶として残りました。午後は保戸島名産のマグロを使った「ひゅうが丼」を味わい、町歩きや釣り体験など、参加者それぞれが保戸島ならではの魅力に触れる時間を過ごしました。美しい海と向き合いながら、大人も子どもも夢中になって体験に没頭し、「童心に返ったような一日だった」と語る参加者の姿もありました。

日本は四方を海に囲まれ14,125もの島が存在し、うち有人離島は256島。多くが過疎化・少子高齢化に直面しています。海洋漂着ごみ問題は離島だけでは解決の難しいテーマであり、来訪者が島に足を運び現状を知るきっかけをつくることは大きな意味を持ちます。海と親しむ体験を通じて「海を愛する心」を育み、海の問題を“自分事”として捉える人を増やしたいと考えています。
SMBCは「サステナビリティ」の実現を経営の根幹に据え、気候変動対応・自然資本の保全回復・循環型経済への転換を重要な政策領域と位置づけています。本イベントでは、こうした方針と理念を地域の環境・自然・漁業文化を題材に「体験を通じて理解を深める」機会として当団体を支援いただきました。

通算5回目の対馬。日本の学生・社会人ボランティアに加え、中国からの学生が初めて参加しました。これまで韓国の団体の参加はありましたが、中国からの参加は初の試みであり、活動の広がりを象徴するものとなりました。約1時間の清掃でペットボトルやビニール袋などを中心に回収し、海外から流れ着いたペットボトルの多さに驚きの声が上がりました。

海洋ごみが国境を越えて広がる「地球規模の課題」であることを実感させる声が多く寄せられました。日本・韓国・中国がともに力を合わせる姿は、未来の海を守るための新しい一歩といえます。

Mfiseaの活動は「ごみを拾うこと」が目的ではありません。年間にジャンボジェット機5万機分ものプラごみが流出する現状では、拾うだけでは解決できません。私たちの主眼は「教育」です。海を知り、好きになり、将来社会で意思決定を担う人材が環境配慮型のリーダーとなること。これこそが課題解決の鍵だと考えています。豊かな海を子どもたちに残したい。その想いを胸に、私たちは活動を続けています。(代表理事 関 真希)
今回の活動では、対馬で初めて中国人大学生がビーチクリーンに参加し、国際的な広がりと共感を得られた大きな意義を感じました。いつか東アジア全体で力を合わせ、さらに大規模な活動を実現したい。その未来に向けた第一歩を、対馬の海で踏み出すことができたと強く実感しています。

多くの子どもたちが参加。台風の影響で漂着ごみが多く打ち上げられ、海藻と絡まる様子も見られ、自然由来のものと人工物が混ざり合うことで回収が困難になることを改めて感じる場面もありました。強風にあおられながらも大きなプラスチック製の漂着ごみを回収し、最終的には軽トラックに積み込めないほどの海ごみが集まりました。

ビーチクリーンの最後には夏の風物詩でもあるスイカ割りを開催し、子どもたちがはしゃぎながら参加する様子もみられました。環境問題に触れながら夏の想い出を感じるイベントに参加することで、海のことを好きになり、海で起きている環境問題が自分事になる、そんなきっかけになった一日となりました。

「日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう in 壱岐」は、実体験として海洋ごみに接するだけでなく、海と親しむ体験を経ることで海を愛する心を育むことを目的としています。今後も“海愛教育(うみあい教育)”の場を設定し、一人ひとりが自分事として海を守りたいという気持ちを育み、“豊かな海を未来に”に向けて邁進してまいります。
対馬は九州と韓国の間の対馬海峡に浮かぶ長崎県の離島。島の約9割が山林で、海の深い青と山の緑が映える荘厳な景色に旅行者の心を奪います。しかしこの美しい島も海洋問題とは無縁ではなく、季節風や対馬海流の影響で外国由来のプラスチック製品・漁具・家庭用品が海岸に大量に流れ着いています。本イベントでは、ビーチクリーンを通じて離島の漂着ごみ問題を学びました。
当日は学生や社会人を中心とした参加者と現地の大人が集まり、美しい対馬の海岸を一生懸命きれいにしました。海洋ごみを回収した後はリサイクルできるものとそうでないものに分別します。対馬ではリサイクルできない海洋ごみは、島内の焼却炉では温度が低く焼却処分できないため埋め立てるしかなく、一度海に出たごみを拾って陸に埋めている状況です。
高温の焼却炉は島外にあるものの、ごみの輸送費が数千万円単位となりコストが高くなります。島内に高温焼却炉を建設する話もありますが、CO2削減などの時流から建設には様々な障害があります。また離島は人口減少・少子高齢化・低予算という三重苦から、海洋ごみ問題をなかなか解決できていないのが現状です。
こうした活動を継続することで、離島の抱える課題を一人でも多くの人に知ってもらう機会となり、課題を打破する糸口になればと考え、今後も啓発活動を継続していきます。今後も“海愛教育(うみあい教育)”の場を設定し、一人ひとりが自分事として海を守りたいという気持ちを育み、“豊かな海を未来に”に向けて邁進してまいります。
「壱岐島サステイナビリティ体験」を清石浜で開催。当日は親子連れをはじめとした子育て世代が中心に集まりました。台風の影響でかなりの漂着ごみが接岸しており、それぞれが手分けして地元でも愛されるビーチを一生懸命きれいにしました。強風にあおられながらも大きなプラスチック製の漂着ごみを回収し、最終的には軽トラックに積み込めないほどの海ごみが集まりました。

四方を海で囲まれ長年その恩恵を受けてきた日本ですが、海洋ごみ問題や水産資源の乱獲などにより、豊かな海を維持することが難しくなりつつあります。本イベントは実体験として海洋ごみに接するだけでなく、海と親しむ体験を経ることで海を愛する心を育み、海の問題を自分事として捉えてほしいという狙いがあります。

- 毎年楽しみにしているクリーンアップ。今年は強風の中でしたが、みんなで協力して清石浜が綺麗になり嬉しいです!
- いつもサーフィンで海に行きますが、ゴミのサイズによっては1回では終わらないこともいつも学んでいます。海はもちろん、道などもキレイな環境が守られるよう意識していきたいです。
- 思っているより海が汚れている事、そのことで予想以上の被害があることを学んだ。
- 環境問題は今とても大きな問題なので、子供と一緒に活動し共感できた。

日本には14,125の島嶼が存在しますが、甑島(こしきしま)はそのうちわずか71の特定有人国境離島地域に指定されています。薩摩半島の西方沖に位置し、美しい自然景観と多様な植生、豊かな野生動物が息づく地域です。ビーチクリーンに加え、海との想い出を作るためのスイカ割り体験も開催しました。
甑島に到着すると、透き通ったコバルトブルーの海が広がり、その美しさに心を奪われました。亀がゆっくりと頭を出す穏やかな光景が広がる一方、ビーチには漁具やペットボトル、外国語のパッケージがついたプラスチックごみなどが多く漂着しており、自然の美しさとは裏腹に海洋ごみ問題が深刻であることを痛感しました。地元の消防団や親子連れなど多くの人々が参加し、大型の漁具から小さなプラスチック片まで、ありとあらゆるごみを回収しました。

離島では、情報社会の中で新しい情報を取り入れることが難しく、若者が帰郷する魅力をどう作り出すかという課題も抱えています。病院や歯科医といった基本的なインフラが不足し、高校もないため中学卒業後は島を離れなければならない現状があります。こうした離島の現実は、日本全体が直面する超高齢化社会の課題を先取りしたものと言えるでしょう。

修行のようなごみ拾いではなく、スイカ割りなど海と親しむ体験を取り入れ、笑顔で楽しく海を感じ、海の問題を知るきっかけにすることを意識した活動としました。特にこれまで関心のなかった子供たちの意識を変えるきっかけとなったことに、大きな意義があります。
- 地元・甑島の海岸がきれいになって嬉しかった。
- 普段は気づいていなかったが、よく見ると小さなゴミが沢山あった。
- 漂流物やゴミの種類から、地域性や地球環境を知ることができた点がよかった。
- スタッフの方は暑い中、常に笑顔でとても親切。津波発生時の避難経路など安全管理についても事前に把握しており、分かりやすく説明してもらいました。

的ヶ浜海岸(スパビーチ)で「サステイナビリティ体験」を開催。別府市に漂着する海洋ごみをテーマに、サステイナビリティについて体験し学ぶことを目的としました。海岸を歩くと漁業用具の破片や生活ごみのペットボトルなどが見つかり、私たちの生活が自然環境に与える影響を実感できます。
雨天のなかでのビーチクリーン活動は多くの困難が予想されましたが、それでも決行されました。参加者数は天候の影響で想定より少なかったものの、集まった仲間とともに非常に有意義な時間を過ごせました。この日は立命館アジア太平洋大学の新設学部であるサステイナビリティ観光学部からも複数名が参加し、新たなメンバーが加わりました。

初めて参加した新メンバーたちは、見たこともないプラスチック製の養殖ゴミやその他の海洋ゴミを目の当たりにし、その量と種類に驚いていました。イベントの最後には参加者全員が美味しいジュースで疲れを癒し、特に小さなお子さんたちの笑顔が輝いていました。一度の清掃で全ての海洋ゴミをなくすことはできませんが、こうした活動を通じて海の問題を学び、海を大切にする気持ちを育む第一歩となります。

立命館アジア太平洋大学のサークル団体MUSUBUと協力し、留学生や地域の子どもたちが交流するイベントを実施。サンタ姿の大学生や子どもたちが地域の海の清掃を通じて異文化交流体験を行い、楽しく海洋学習する時間となりました。
グループ単位で留学生と親子が一緒にごみ拾いをすることで、異文化交流を促進するきっかけとなりました。子どもたちは地元の海に漂着している筒状の長いプラスチックごみを見て「これなんだろ~?」とごみ拾いをしていました。実はそれが牡蠣の養殖で使われているものだという話をサンタから聞くと、自分たちの生活と海の問題が密接に関わっていることを理解した様子で話を聞いていました。

参加した子どもたちには、ボランティア参加賞として賞状やクリスマスプレゼントが配られ、楽しく海洋ごみ拾いを楽しめた様子でした。参加された大人からは「地元の環境問題への関心が増した」「いつまでも別府の海を大切にしたい」という感想もいただきました。
- APU(立命館アジア太平洋大学)では2023年からサステイナビリティ観光学部が開設され、ぜひフィールドスタディやこれまでの活動内容を学生に話す機会を設けて欲しい(APU大学准教授)
- これが牡蠣の養殖によって使われているパイプだとは考えもしませんでした。
- タバコもフィルターはプラスチックでできていて、ポイ捨てされれば自然には分解されないものだと初めて知りました。
- 大変寒い中、このようなイベントを開催してくださってありがとうございました。
長崎県は離島が971ある日本一の多島県です(出所:文化庁)。日本海に面する離島は季節風や対馬海流の影響で漂着ごみ問題が顕在化しており、冬季には北東寄りの季節風にのってプラスチックごみを中心に大量のごみが絶え間なく漂着しています。その事実はあまり知られていません。
当日は学生や社会人を中心とした参加者と現地の大人が集まり、美しい対馬の海岸を一生懸命きれいにしました。来島された学生のなかには海外から来られた方も参加しており、対馬で起きている海洋ごみ問題が世界の問題であると認識するきっかけとなりました。2022年度も続いて参加したネパール出身の学生からは「身近な海で起きている出来事や世界の海洋で起きていることを学ぶきっかけとなり、この分野に強い興味を持つようになった」という声も聞かれました。

「何かの形で海を守る活動をしていきたい」という学生もおり、参加された一人ひとりにとってかけがえのない貴重な体験になったものと確信しています。活動を継続していくことが、いずれ大きなムーブメントにつながると信じ、今後も地道な活動を継続してまいります。

- 海洋問題に対する分野を更に学んでみたいと思う契機となった。
- 対馬と大分県内では漂着ごみの種類も異なる。対馬は6割が流木。面白いのが、アナゴの漁具が流れ着いていたこと。大分県では牡蠣養殖で用いるプラスチック製のパイプを見かけることがよくある。
- いつまでもこの自然を守りたい。
- 対馬の海洋ごみ問題に関心をもってもらえることがありがたい。

身近な海岸で目にする漂着ごみを回収し、子供たちが思いっきり走って楽しめるビーチを目指すとともに、夏の風物詩であるスイカ割りにチャレンジ。古き良き日本の文化を味わいながら、海を大切に思う気持ちを育む場を提供しました。
当日は親子連れを中心とした参加者が集まり、子どもたちの遊び場でも馴染みのあるビーチを一生懸命きれいにしました。子どもたちは、展示されている漂着ごみから作られた海洋ごみアートを実際に手に触れて観察したり、漂着ごみを拾いながら海辺で遊んだりと、海と親しむ時間を楽しく過ごせた様子でした。スイカ割りでは、一度もスイカ割りをしたことがないという子どもたちもいて、夏の海の想い出をつくることにつながりました。

参加された親御さんからは「漂着ごみが多くて困っている海岸が他にも近隣にあるので、こういうかたちで清掃活動をしてもらいたい」という声もあがり、本活動への期待や関心度の高さを感じました。

- 海を守る行動をしたいと思った。積極的にプラスチックなどのごみを拾って帰ろうと思った。(高校生)
- 子供と一緒に参加できるイベントというのがよい。(中学生父親)
- 海岸には多くのプラスチックごみが打ち上げられていました。ごみの多い状況を子供と確認したことで、子供自身も環境問題に関心を持つきっかけになったと思います。
徳之島は2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産に登録された、生物多様性と美しい自然環境、豊かな文化が根付く魅力的な島です。しかしこの美しい島も環境問題とは無縁ではなく、冬季には北東寄りの季節風にのってプラスチックごみを中心に大量のごみが漂着しています。

当日は親子連れを中心とした参加者と現地の大人が集まり、子どもたちの遊び場でも馴染みのあるビーチを一生懸命きれいにしました。子どもたちは、ウミガメの産卵場やイカの巨大な甲を見つけるなど、世界遺産の自然や海と親しむ時間を持ち、楽しく海洋ごみ拾いを楽しめた様子でした。第2部では海辺で見つけた棒でスイカ割りを実施し、夏の海を満喫し、海に対する想い出を育む一日となりました。
参加された大人からは「地元の環境問題への関心が増した」「いつまでもこの自然を守りたい」という感想もいただきました。身近な海をきれいにした小さな子どもたちの表情には笑顔が溢れ、海への関心を高める良い機会となりました。
- はじめて自分の目で海の現状を知りました。
- 一見きれいに見えるビーチでもよく見るとごみの多さに驚きました。
- 子どもにとっても良い経験になりました。
- いつまでもこの自然を守りたい。地元の環境問題への関心が増した。
「漂着ごみから日本の離島が直面する海洋問題を学ぼう」をテーマに、普段なかなか知ることのできない離島の海洋問題について、ビーチクリーンを通じた体験学習を開催しました。当日は親子連れを中心とした参加者が集まり、地元でも愛されるビーチを一生懸命きれいにしました。

子どもたちは漂着ごみのゴムボールを見つけ、ときおり海の中で遊ぶ様子もみられ、海と親しみながら楽しく海洋ごみ拾いを楽しめた様子でした。参加された壱岐市役所の方からは「台風の影響もあまりなく今年はそれほどごみがないのではと思っていたが、実際には岩場に挟まった漂着ごみなど想像以上のボリュームになり、本当に驚いた」という感想をいただきました。

- 普段利用する場所が汚れているのは気になる。日常生活で離島や海のある生活をしてみると、海洋ごみは切り離せない問題なんだと、海と人間がある限りずっと続く問題なんだなと感じて参加しようと思いました。
- 日頃より海での活動を行っており、海に行った時は子供達とともにごみ拾いをして帰る。
- 今回のイベントは普段できない岩場を清掃できたことに意義を感じた。
- 一見大きなごみが見えていなくても、よく見たら小さなプラスチックごみがたくさんあり、参加できたことをとても嬉しく思います。

大分市一尺屋下浦港(佐賀関)にて漁港清掃を開催。釣り人や漁業関係者、市民が注目するイベントとなり、これまで全くリーチできていなかった50名強の方々が活動内容に関心を抱くきっかけとなりました。漁港付近の海洋ごみは家庭からのごみが最も多く、釣具や漁業に使うごみ、外国語表記のごみがありました。
漁港や海沿いを歩くと多くの漂着ごみが目につきます。本イベントでは、人々の暮らしと密接に関わる漁港をきれいにして、海洋ごみがどこから来たか、どんなごみがあるかを調査し、日本の海が直面している問題を大人も子供も対話を通して楽しく学びました。参加者からは、自然にかえりにくいプラスチックが目立っていたという感想がありました。

特に今回は子供も参加できるイベントにしたことに加え、子供にはボランティア感謝状を贈呈したことで、これまで関心がなかった子供たちの意識が変わるきっかけになったと思います。一尺屋下浦港は漁業や釣り場としても有名な場所で、当日たまたま来られていた親子の釣り人や漁業関係者など、市民が注目するイベントとなりました。

海洋漂着ごみの収集、及び回収物を活用したクラフトや海の絵をテーマにした絵画を創作。次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として開催しました。
別府市の玄関口にある的ヶ浜公園にて実施。一見きれいに見える海岸でも、周囲をよく見ながら歩くとプラスチック由来の漂着ごみが目につきます。養殖や漁業で必要となる漁業に関するごみから、マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下のプラスチックの破片まで、さまざまな漂着ごみを見つけることができました。
本イベントは国内および海外の大学生が企画しており、世界各国の留学生と楽しくごみ拾いをしながら異文化交流体験をする機会となりました。みんなの大好きな海をきれいにして、子供たちが思いっきり走って楽しめるビーチを目指すとともに、楽しみながら日本の海が直面している問題を学ぶ場を提供しました。ビーチクリーンという要素だけでなく国際交流という要素を組み込むことで、楽しくイベントに参加してもらうことを狙いとしました。

海釣り体験教室、ビーチクリーン、食育体験などを通じて、日本の離島で起きている海洋ごみ問題を学ぶイベント。長崎県は離島が971ある日本一の多島県で、日本海に面する離島は季節風や対馬海流の影響で漂着ごみ問題に直面しています。
― ビーチクリーン ―
メインイベントのビーチクリーンでは、台風が近付くなか30名ほどの親子連れや学生・島民が集まり、大量に漂着したごみに怯むことなく熱心にごみ拾いを行いました。ビーチに落ちていた大量の外国由来の漂着ごみ、取りきれないほどに分解されたマイクロプラスチック。地元島民の方からは、このようなごみ問題があるという事実を発信してほしいという声を多く聞きました。漂着ごみの大半は再漂流し、また新たなごみとなって海へ放出されます。この繰り返しにより、年々海洋ごみは増加の一途を辿っています。

― 釣り体験教室 ―
子どもたちが自ら釣り上げた魚を、その場で活き締めにすることが鮮度を保つために必要な工程であることを説明しました。目の前で活き締めを開始した際、最初は魚の血液が大量に流れ出るのを見て驚いていたお子さんも、時間が経つと自ら活き締めができるようになりました。わたしたちの口に入るまで、いかに鮮度を保つ取り組みがなされているのかを実体験として理解できた体験教室になりました。


※2022年9月26日付の長崎新聞の朝刊に掲載いただきました。
ビーチクリーンに加え、異国の見える丘展望台や対馬野生生物保護センターの見学も行ったイベント。メインのビーチクリーンでは、親子連れや学生、現地の方が参加し、40度近い暑い日差しのなか、大量に漂着したごみに怯むことなく熱心に拾いました。
学生のなかにはアフリカのチャド、ネパール、ミクロネシアといった海外から来られた方もおり、ビーチで落ちていた錆びた冷蔵庫、地中深くに埋まった巨大な漁網、大量の海外由来のペットボトル等を目の当たりにし、驚いた表情を見せていました。

参加した中学生も「想像以上の漂着ごみのボリュームに、海洋ごみ問題が対馬だけの問題ではなく、日本として、世界としてしっかりと取り組んでいかなければならない課題に感じる」と語り、とても価値のあるイベントになりました。少ない人数ではありましたが、最終的には1t袋10個分(10立方メートル)の回収となり、当団体主催のビーチクリーンのなかでも最も回収量の多いイベントとなりました。「まだまだ海は綺麗になっていない、もっと綺麗にしなくてはいけない」という中学生の言葉には、片付けきれない海洋ごみをなんとかしたいという想いが込められていました。


※西日本新聞様にも取材いただきました(2022年8月16日付の新聞に掲載)。
海洋漂着ごみを収集し、回収物を活用したクラフトや海の絵をテーマにした絵画を創作。清掃活動という要素だけでなく「描く」というアートの要素を取り入れることで、情操教育や海への愛を育むきっかけ作りとなりました。
一見きれいに見える海岸でも、養殖や漁業で必要となる漁業に関するごみから、マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下のプラスチックの破片まで、さまざまな漂着ごみを見つけることができました。ごみ拾いのあとは、海をテーマにそれぞれ絵を描き披露しました。海をきれいにし、美しい海を眺めながら「海の日」を題材にした絵画を描くことで、豊かな海を未来に受け継いでいきたいという思いがより育まれるきっかけ作りとなりました。

- こんなごみ捨てるんだという驚きがあった。(子ども)
- またこのようなボランティアに参加してみたいと思いました!(子ども)
- 海がきれいになると気持ちがいいですね。アート体験の企画も思い出に残るものができてよかったと思います。(大人)
- 早起きできて、いい運動にもなったし、海が綺麗になって本当に気持ちが良いイベントだった。(大人)

※2022年7月27日付の大分合同新聞にも掲載いただきました。
一般社団法人Mfisea(エムフィッシャー)は、2022年2月20日(日)に「海ごみ拾い&宝さがし」を開催いたしました。普段、海ごみが目につくことはあっても、なかなか公共の場の清掃を主体的にすることは難しいことです。いつも遊ばせてくれる海、そんな海を私たちの手で綺麗にすることや海で生き物を見つけたりと海との想い出つくりをすることを目的としております。2月ということもあり、気温も低く、時折降雪に見舞われるなど厳しい状況ではありましたが、たくさんの方が活動に参加してくださいました。








対馬は、毎年多くの海洋ごみが漂着します。その漂着規模は日本の離島で最も多く、大量の海洋ごみが対馬海流や季節風の影響で流れ着きます。「漂着ごみから日本の離島が直面する海洋問題を学ぼう」をテーマに、普段なかなか知ることのできない離島の海洋問題について、ビーチクリーンを通じて体験学習をしました。
海洋ごみ拾いを通じて現在日本の海が直面している問題を認識するとともに、海洋ごみ問題が地球上に住む一人ひとりにとっての共通課題であることを学ぶきっかけとなりました。当日は留学生もイベントに参加しました。

漂着した大量の海ごみ、そしてウキやブイなどの漁具。対馬の海岸には、想像をはるかに超える量のごみが打ち上げられていました。


※読売新聞に掲載(2021年10月30日付・長崎版)。
「漂着ごみから日本の離島が直面する海洋問題を学ぼう」をテーマに、壱岐島の清石浜でビーチクリーンを通じた体験学習を実施。海洋ごみ拾いを通じて日本の海が直面している問題を認識するとともに、海洋ごみ問題が地球上に住む一人ひとりにとっての共通課題であることを学ぶきっかけとなりました。

当日は親子連れを中心とした参加者でした。子どもたちの遊び場でも馴染みのあるビーチを一生懸命きれいにしました。子どもたちはときおり海の中で遊ぶ様子もみられ、楽しく海洋ごみ拾いを楽しめた様子でした。
身近な海をきれいにした小さな子どもたちの表情には笑顔が溢れていました。海への関心を高める良い機会になったものと考えています。
「裸足でビーチを歩けるくらい綺麗にしよう!」をテーマに約50名で大規模清掃を実施。親子連れ、大学生、ご夫婦、実業団サッカーチーム(JリースFC)など、様々な方に参加いただき、気温の高いなか汗をかきながら一生懸命に海洋ごみを集めました。
海岸を歩くと、ブイや漁網などの漁業に関するごみから、ペットボトルといった生活ごみまで多くの漂着ごみが目につきます。しかしながら別府的ヶ浜公園は海洋ごみの量が非常に多く、一生懸命ビーチクリーンをしたにも関わらず、短時間ではすべてをきれいにすることはできませんでした。
本当にその通りなのです。でも、千里の道も一歩より、何もしなければ始まりません。かならず“裸足でビーチを歩けるくらい綺麗なビーチ”にしていきましょう。継続的な活動として、別府の玄関口であるこのビーチをきれいにしていきたいものです。
親子や学生を対象に、餅ヶ浜海浜公園で実施。当日イベントスタッフとして関わってくれたお子さんが、海の抱えている問題(プラスチックごみ問題など)を参加者に説明し、より多くの参加者が興味関心を抱いたようにみえました。
ビーチクリーンを通じて「Mfisea海ごみクラフトコンテスト」の作品を作るために細かなマイクロプラスチックを収集する姿も見られ、実際にマイクロプラスチックがどういうものなのかを実体験することで、海ごみ問題がより身近な存在として感じられたと思います。汗だくになりながら必死に海ごみを収集し、とても大きな漂流ごみをクラフト作品用に自宅に持ち帰る親子の姿もあれば、海辺で泥んこになりながら海ごみを集める小さなお子さんの姿も見られました。
親子だけでなく、大人や学生(留学生等)の参加者も多くいらっしゃいました。イベントを通じてこんなに多くの海ごみがあるということを改めて再認識された方もおり、海への関心を高める良い機会になったものと考えています。時間的な都合で途中で帰られた方もいらっしゃいましたが、総勢40名ほどでビーチクリーンを実施することができました。
すべては、一本の釣り竿と
一袋のごみ拾いから始まった。
大きなイベントになるずっと前から。釣り人として海に立ち、海から受け取った恵みに、できることで応えたい——その小さな積み重ねが、いまのMfiseaの原点です。
海を愛するすべての人に、その役割は開かれている。
釣り場から、海を守る ― 漁具・釣り具が「プラごみ」になる現実
ウキ、ルアー、ライン。釣りに欠かせないこれらの道具は、ひとたび海へ流れれば「ごみ」になります。とりわけプラスチック製のものは、一度海に出れば半永久的に残り続けます。誰もが一度は目にしたことのある“ビニール袋を食べてしまったウミガメ”は、決して特別な悲劇ではありません。クジラやアシカといった生き物たちも、それを餌と間違えて口にしてしまうことが、いまも当たり前に起きています。
釣りをしていれば、思いがけずルアーを海でロストしてしまうこともあります。だからこそ私たちは、自分が出してしまうかもしれない一つを意識し、それ以上に多くのごみを持ち帰ろうと日々考えています。2020年には、釣行のたびに数多くの釣り人が残していったごみを拾い集めてきました。釣り人や漁に関わる人すべてが、海から恵みを受け取る者として、ごみを拾って帰る。そんな一人ひとりの行動こそが、“豊かな海を未来に”つながっていくと信じています。
未来の海へ、命を還す ― 幼魚はキャッチ&リリース
釣りをしていると、まだ小さな幼魚が掛かることもあります。私たちは、その魚たちが大きく育ち、いつかまたこの海へ戻ってきてくれることを願って、幼魚は基本的にリリースしています。海の恵みを“いただく”だけでなく、次の世代の命をつないでいく。それもまた、海と長く付き合っていくための大切な作法です。
この考え方は、子どもたちと行う釣り体験教室でも受け継いでいます。一定のサイズに満たない魚はそっと海へ還す——その小さな約束に、参加してくれた子どもたちも快く協力してくれます。釣り上げる喜びと、還す優しさ。その両方を知ることが、海を大切に思う心を育てていくと、私たちは考えています。
かたちは変わっても、「海が好き」という想いは、あの日のままです。